姫は夏でもサマーカットしてません。
夏にサマーカットしていたこともありますが、
理由があって今はしていません。
サマーカットのメリット
サマーカットに賛成されている方達のご意見には、下記のようなものが挙げられます。
<暑さ対策>
・毛を適度に短くすることで風が通りやすくなるため、愛犬や愛猫が涼しくなる
<お手入れ対策>
・毛が短くなると絡まりにくくなるため、毛玉ができにくくお手入れが楽になる
<メディカルトリミング目的>
・皮膚の状態がわかりやすいため、皮膚病の改善や予防につながる
・抜け毛が少なくなるため、毛球症の予防になる
・持病や障害を持っている犬や猫の該当部位の異変に気づきやすくなったり、体重の変化に気づきやすくなったり、マッサージなどの治療やケアがやりやすくなる
つだ動物病院さんより引用
「適度に」短くすることで涼しくなる、毛玉ができにくくなる、といったメリットが挙げられています。
メディカルトリミングとは、皮膚疾患のある犬さんや猫さんに施される処置のことです。
毎週薬浴しないといけない時などは、短い方が犬にも人にも楽ですものね。
サマーカットのデメリット
サマーカット、特に極端に被毛を短くしてしまうサマーカットには、下記のようなデメリットを挙げられます。
・被毛が作り出す空気の層による断熱効果がなくなり、熱中症のリスクが高まる
・皮膚が剥き出しに近い状態になるため、蚊に刺されやすくなる
・皮膚が日焼けで黒くなる、日光性皮膚炎になる等の場合がある
上記は、被毛が短くなることによるデメリットでした。他にも、科学的な原因はわかってはいないものの、手術やトリミングなどで毛を刈った部分の毛が生えてこなくなる、バリカン後脱毛(毛刈り後脱毛)症になる場合があることが分かっています。通常は、サマーカットにした後、半年〜1年程度で元の状態に戻るのですが、それがずっと短いままで元に戻らないのです。
つだ動物病院さんより引用
被毛は天然の断熱材で、皮膚の保護もしてくれるのです。
意外ですが、サマーカットをしている方が熱中症リスクも高まります。
(もちろん、それとは別にクールネックなど熱中症対策は必要です。)
あと、バリカンなどで刈ってしまうと、毛が伸びなくなることもよくあります。
特にポメちゃんなどはポメはげの原因になるとも言われているので、サマーカットをするなら
バリカンでなくハサミでしてもらう、短くしすぎないなど注意した方がいいと言われています。
サマーカットは必要なのか
可愛いですよね、犬さんのサマーカット。
短くすれば、犬さんも涼しいに違いない!私もそう信じていました。
犬の被毛は防寒だけでなく、皮脂によって水分をはじき、直射日光や紫外線から皮膚を守る機能があります。特に犬の皮膚は薄いためこの機能は重要です。紫外線の強い夏にサマーカットと呼ばれる丸刈りをすると、太陽光の皮膚への負担や、被毛が伸びてこない事が起こりますので短かすぎは注意して下さい。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) June 25, 2023
↑は藤井動物病院さんのツイートです。
毎年夏が始まる頃にサマーカットについて注意喚起されています。
暑い夏に、毛で全身を覆われているわんちゃんを見ると「暑くてかわいそう、、、」と感じるかもしれません。
藤井藤島動物病院さんより引用
しかし基本的にわんちゃんは季節によって毛の量を調節することができるので、毛を短くする必要はないと考えられています。
※ただし真夏の暑い日にまで対応できるわけではないので、部屋の温度は快適に保ってあげてくださいね。
↑こちらは、また別の動物病院さんの引用です。
いずれも、暑さ対策としてのサマーカットは必要なわけではないと
書かれています。
考えてみれば、そうなんですよね。
何のために換毛期があるのか、と言うことです。
なので、夏になったら絶対にサマーカットをしないといけない!と言うことはありません。
もちろん、サマーカットをした方が犬さんにも飼い主さんにも都合が良い場合もあるとは思います。
ただ、うちの姫さまにはサマーカットはもうしないと決めています。
うちのこがサマーカットをしない理由
姫ちゃまも、以前はサマーカットをしていました。(写真)
可愛いし、お手入れが楽だし、涼しいんだと思っていたのです。
しかし、サマーカットをした年、姫はずっと皮膚をカイカイ。
皮膚炎になってしまいました。
元々、アレルギーとアトピーがあったと後で皮膚科にかかった時に
知りましたが、どうやらサマーカットにしたことで、刺激が増え、
弱かったお肌が荒れてしまったようなのです。
そのことを知ってからは、姫は夏でもサマーカットはしません。
被毛をカットしなくなってからは、執拗に痒がることもなくなり、
皮膚の状態は安定しています。
理由があって夏もサマーカットしないのだと理解してほしい
Twitterやインスタグラムで、夏にフルコートの犬さんを見かけると
「夏なのに!サマーカットしてない!可哀想!」
などとコメントをもらうことがあると、聞いたことがありますし、
私自身、そんな言葉を受けたことがあります。
中には、虐待!と言うショッキングな言葉を使う方もいるようです。
サマーカットを否定するつもりはありません。
ただ、デメリットがあることも事実です。
飼い主さんたちは、犬さんにとって何が一番良いのかを常に考え、
被毛のお手入れをしている人がほとんどなのです。
サマーカットしない方がいい子もいるのだと、ご理解いただけると
幸いです。